二色の東京 美しき光と終わりゆく旅
ソ連時代の外貨ショップを物語の下敷きに、舞台を東京に置き換え描く現代の虚構と現実。
志賀耕太監督初作品。
ソ連時代の外貨ショップを物語の下敷きに、舞台を東京に置き換え描く現代の虚構と現実。
志賀耕太監督初作品。
2つに分断された東京。違う国、違うシステム。私たち2人は出会う。
「この国でいつまで暮らせるのかな」
多摩ニュータウンとデジタルネイティブの「わたしがここにいる」ということから
社会のシステムによって形作られるわたし。
これから、遠くの景色が遠くに見えなくなっていく。
近くの景色がずれていく。
遠くが近くに、近くが遠くに。
2つの違う場所が重なると、一瞬でたくさんの選択肢や分岐点が目の前に現れて
選ばれた世界は夢のようにぼやけ、選ばれなかった世界が幻想のようにつきまとう。
総体としてはっきりと画定されない世界──「可能世界」──は東京。
知られているんじゃないかって不安で。記憶にないこと、追いかけて、自分の選ぶ道、ここから、きみはどこ、ここはだれ、においを感じない、真っ白になった、濃い緑がむこうにのびていて、空気が周りを囲んで、うずくまる街、心たちが、誰かを、奴らに、視線を浴びさせ、浴びさせ続け、買ってこい買ってこいお前、行かなきゃ、もうここにはいれられない
そんなことないよ
最高の時間
隆起と破裂。言葉、情報、塊、声と未知、飢えと瞳。巨大な滲み。バドミントン。
一瞬、連続のカットとカットが、かろうじて引き止める現実。
Naoki Takatsuki
Yuki Kumakura
Sao Nojiri
Natsuki Kurose
Ai Yamamoto
Yuga Sakashita
Tatsuhiko Watanabe
Keito Shimizu
2021.01.29–31, 02.02 (Fri.–Mon., Tue.)
Kouta Shiga
Mayo Kurihara