tatazumi #4

二〇二二年四月

『二〇二二年四月』は、20代の8人による日記アンソロジーです。2022年4月の1ヶ月間毎日、日記を書いてもらいました。「『社会に出る』とはどういうことか」をテーマとして、社会に出る前の人・4月に社会に出る人・「社会人」として働いている人、それぞれ複数名が参加しています。

 昨年の末、何人かに日記をつけてもらって、それを日付の順に並べたら面白いのではないかと思った。二〇二二年四月一日という日は、それそのものがどこかに存在しているわけではない。ただ、世界中の人間が過ごした特定の時間の総体として、一種の共同幻想としてある。

 ある人にとってはそれは、人生でもっとも美しい時間だろう。またある人にとっては、人生でもっとも惨たらしい時間だろう。ほとんどすべての人にとっては、「いつもと同じような日」として経験され、少しすれば夕飯に何を食べたかすら忘れ去られてしまうだろう。

 日付は単数で、同時に重層的だ。その重層を、ほんのわずかでも取り出して、留めてみたかった。(「あとがき」より)

B6版/196ページ/1,000円(文学フリマでの頒布価格)

表紙・裏表紙
背表紙
本文
小口
目次
裏表紙

一日一文

8人×30日分の日記から、各日1文ずつ取り上げてご紹介します。

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販売情報

第34回文学フリマ東京(ノ–17・18)

東京流通センター第一展示場/2022年5月29日(日) 12:00–17:00

*入場無料、予約不要

*文学フリマ終了後、通販等での販売も予定しております。


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